いろんなものが値上げになっているこの秋、私が事務所に使っている古アパートも例外ではありませんでした。
先日、突然届いた「家賃値上げのお願い」という手紙。
冗談じゃない、まだ借りてから半年も経っていない。
予算が合わなかったけど、下げてくれるって言うから借りることにしたんだぞ。
下がる前の家賃だったら、あきらめていたんだぞ。
拒否だ拒否、断固拒否だぁ!
郵便物は届いたが、不動産屋さんから電話がかかってくるでもない。
同意書と返信用封筒が入っていたから、同意してしまえばそれまでだ。
交渉ごとの嫌いな私だが、意を決して電話したのは3連休明けの9月20日だったっけ。
交渉の経過を記録しておこう…、と思ったのに肩透かし
家主さんにしても不動産屋さんにしても、あの古アパートの家賃を値上げするとは、それなりの覚悟が必要だったはずだ。
詳しく書くのは差し控えるが、それなりにボロい。
あまりの不具合に、思わず笑ってしまったくらいだ。
不具合や不都合は自分で直してくれということだったので、しばらくは毎日のように、百均やホームセンター経由で事務所(←古アパートね)に通ったものだ。
その代わり家賃は安いが、おどろくほど安いわけじゃない。
もっとボロくてもいいのなら、もっと安いアパートもある。
もう少し出せば、ワンルームマンションだって借りられる。
それが証拠に、なかなか空き室が埋まらない、はっきり言って不人気物件だ。
値上げなんかしたら、ますます入居者が決まらなくなるぞ。
今借りている入居者が、イヤになって出て行ったらどうするんだ。
それだけのリスクを承知で値上のお願いをするのだから、よほど切羽詰まっているのか。
これは簡単には終わるまい。
交渉の経過を記録しておかねば・・・。
「その1」の次は「その2」じゃなくて、いきなり「おわり」
交渉の経過を余すところなく記録するために、先日不動産屋さんに電話したときの記事は「不動産屋さんとの値上げ阻止交渉(その1)」とした。
その2、その3…と、交渉経緯を記録していくつもりだったのに…。
不動産屋さんに家主さんとの交渉をお願いして2週間、何の音沙汰もなかった。
もめてるのかな、それとも他の住人も渋ってるんだろうな、なんて考えていた。
そして昨日、不動産屋さんから電話があった。
「家主さんが納得してくれました。今までと同じ金額でOKです。」
・・・そうですか、ありがとうございます。
値上げ阻止交渉は、あっさり終了した。
不動産屋さんと家主さんとの間で、熱いバトルが繰り広げられたのかどうかは知らない。
何だかなあ、と思いつつも、平和が訪れてよかったよかった。