国税局から郵便物が届きました。
昨日の朝、いつものように缶コーヒーを買ってから郵便受けを確認した時。
見慣れぬ茶封筒を発見した。
今どき茶封筒を使うのは、役所くらいのものだろう。
私の偏見で恐縮だが、だいたいロクな通知じゃない。
さて、どこからだ・・・えっ!「国税局」?
固定資産税や軽自動車税についての郵便物は、市役所から届く。
確定申告や税金の還付なら、税務署からだ。
国税局から通知が来たのは初めてだ。
これまた偏見だが、市役所から来る税金は安くて、国税局は高いイメージがある。
国税局ほどの高級役所が、私ごときに何の用だ?
あて先をもう一度確認すると、私の氏名の上に「屋号」が書いてある。
正月に開業届に書いたっきりの「屋号」。
税務署しか知らないはずだ。
あっ、あと住所印や名刺を作ったから、ハンコ屋さんとアスクルさんも知っているぞ。
でも、ハンコ屋さんもアスクルさんも今は関係ないだろう。
近所の税務署に届けた私の屋号は、今や国税局も知るところとなっていたのか。
屋号が書いてあるということは、個人事業主としての私あて。
こ、これは、うわさに聞く税務調査というヤツか!
個人事業主一年生だから、調査に来るわけなかったな
よくよく考えたら、税務調査のわけがない。
私は今年から個人事業主、まだ一度も事業主としての確定申告はしていない。
もちろん事業主として税金を納めたことはないし、そもそも儲けが出る予定もない。
それに税務調査なら、税務署から連絡が来るはずだ。
国税局が行う査察調査の対象となるような悪いことはしてないし、利益すら出していない。
それに査察調査なら、テレビで見るように突然やって来るはずだ。
前もって郵便が届くわけもない。
気を取り直して、ドキドキしながら封を切った。
記帳指導のご案内と、記帳指導の受講希望アンケートだった
平素は、税務行政につきましてご理解を賜り厚く御礼申し上げます。
いえいえ、恐縮です。
お礼をされるほど、ちゃんと理解しているわけではありません。
そんな文章から始まった手紙の内容は、記帳指導の案内だった。
帳簿の付け方や決算、確定申告の手続きについて、税理士の無料指導が受けられるらしい。
指導を希望するかを、別紙のアンケートに記入して返信用封筒で送ってね、ということだ。
指導自体は税務署が行っているし、アンケートの送り先も近所の税務署だ。
なぜそれを国税局が送ってくるのかは謎だが、ここまでしてくれるとは驚きだ。
開業届を出すのは無料、それで記帳指導まで行ってくれるとは、申し訳ない気分になる。
独立開業のフリだから儲かる予定はない、なんて堂々と言ってちゃいけないな。
オンラインは苦手、訪問されるなんてとんでもない
指導はオンラインか対面か、どちらかを選ぶようだ。
どこかの会場で講義形式でやってくれるなら、ヒマだからちょっとは考えたのだが。
そういうのに参加して、資料をもらってくるだけでも後々なにかと役に立つ。
残念だ。
オンラインは苦手だし、そもそも個別指導を受けるほどのお金の出入りはない。
対面は自宅か事務所に訪問してくれるが、アマゾンの配達すら拒む私が選択するわけがない。
役所にはすなおに従うに限る。アンケートに答えて投函するよ
アンケート1問めの「記帳してますか」には、「記帳している」を選ぶ。
今日(5/29」段階で、たったの23行だけど、していることには違いない。
アンケート2問めの「記帳指導(無料)を希望しますか」に、残念ながら「希望しない」。
理由は「自分で記帳や決算ができる」を選んだ。
「できると思う」とか「できていると信じてる」が本音だが、そんな選択肢はない。
質問は以上です。納税地・氏名等をご記入の上、ご提出ください。
はい、わかりました。
明日にでも投函します。
役所や権力者、力の強い者たちにはすなおに従う私だ。