昨日は早めに事務所を出て、駅前にある不動産屋さんに行きました。
日曜日に作った、最初の事務所の解約申込書を提出するため。
今月中ならいつでも一緒のはずだから、急ぐ必要もなかったんだけど。
優柔不断で有名な私のことだ、考え出したらグズグズしてしまいそう。
心を無にして、淡々と提出した。
こういうものは、やっぱり勢いが大切だな。
これで、ワンルームマンション事務所とはお別れ。
・・・お別れだな。
後戻りできなくなってしまったな。
淡々と進む手続き。引き止められもせず、すべてが事務的
この不動産屋さんのドアをくぐるのは、ほぼ1年ぶり。
夕方だからか、留守番っぽい営業さんがひとりぼっち。
借りた時の担当者さんは不在のようだ。
「あの~、物件を借りてる者ですけど解約申込書をお持ちしました~。」
おそるおそる声をかける私に、営業さんは満面の笑みで「いらっしゃいませ~」。
さすがは客商売、私には真似できないかな。
いや、私だって現役時代は同じだったかも。
「簡易書留で郵送とありましたけど、持ち込みでもいいですか。」と、たずねる私に、
「はい、大丈夫です。」と、事務的な返事。
申込日に、今日の日付を記入。
「明け渡しは、日割りはないから来月末ですよね。早く退去したらいいことありますか?」
「それじゃあ来月末、6月30日と書いてください。」
私の甘い期待を込めた質問に対する答えはない。
明渡日に、6月30日と記入。
「立会い希望日はいつでもいいんですけど、いつがいいんですか?」
「私どもが立ち会うわけじゃないんで、ご都合のいい日を記入してください。」
いつでもいいって、言ってるのに。
仕方がないので適当に記入。
「後日、管理会社か大家さんから連絡が入ると思いますので、よろしくお願いします。」
5分もかからずに終了。
交渉や相談の余地なし。
出されたお茶を飲むヒマもなかったよ。
用意した退去理由も聞かれない。応対シミュレーションもムダ
「えっ、退去されるんですか?」
「どうしてですか? 何か不具合でも? 家賃が負担でしたら交渉しますよ。」
なんて言われたらどうしよう、という私の心配は一切ムダだったようだ。
「今月でテレワークが終了することに急遽決まったので、事務所が不要になったのですよ。」
「なんだったら今月(5月)末でも退去できますよ。少しは費用が安くなりますか?」
不動産屋さんの門をくぐる直前まで繰り返した、シミュレーションの時間を返して欲しい。
考えてみれば、そりゃそうか。
ふつう退去を決めて解約を申し込むときには、次の住まいを決めているはずだ。
引き止めとか、あるはずがないよな。
店を出てすぐに電話が。仕事が早いな、さすがは不動産屋さん
5月中に解約申込を済ませた・・・はずだ。
これで6月末退去に決まった・・・はずだよね。
なかなか電話がかかってこなかったら連絡しますね、と告げて不動産屋さんを後にした。
今週中くらいには管理会社か大家さんから連絡あるかな、と思って歩き出すと電話が鳴った。
物件を管理してるという、別の不動産屋さんからだった。
あっという間に、立会日が決定。
退去費用の算出もその場で終了。
あまりに事務的で、感傷に浸るヒマもなかったな。