急な話だが、古アパートを内覧することになった。
これまでは、何だかんだ言うだけで何も動かなかった。
「事務所を探し続ける」
「月に4万円はつらい」
「何とかしなくちゃな」
これじゃあまるで、やるやる詐欺だ。
探す探す言ってるけど、結局は快適な4万円事務所に居続けるんじゃないか。
私も少しそう思い始めてたし、みんな(←だれだ?)からもそう思われてた。
しかし事態は、急展開を迎えた。
1年前、今の事務所と迷いに迷った古アパートが値下げした。
しばらく入居者が決まらなかった不人気物件、ついに動いた。
これは見に行かねばなるまい。
気に入ったら思わず借りてしまうかもしれないが、それでも構わない、かもしれない。
気になっていた古アパートが値下げ。それは突然に
今月もまた事務所家賃支払いの25日がせまってきて、何とかしなきゃとまた考えた。
とりあえず、今現在も候補に残っている物件を整理したのは3月20日のことだった。
こうやって眺めているだけじゃ前に進まない。
この記事で「最近急浮上」と書いた図書館へ行く道の途中にある古アパート、通称「図書館途中古アパート」を思い切って内覧してみようかと考えていた。
この図書館途中古アパートのネックは和式トイレ。
洋式になれた身にはつらいし、ウォシュレットも付けようがない。
簡易洋式トイレ「スワレット」でも付けようか、工事費はいくらくらいだろうか。
家から歩いて20分だから、やっぱりちょっと遠いな。
住宅街のどまん中だから店もない、コンビニまでどのくらいだったっけ?
やっぱり気乗りしないな・・・と思いながら、賃貸サイトで再確認していたときだった。
あれっ?
目に飛び込んできたのは懐かしい見慣れた物件、でも家賃が違う、えっ・・・まさか。
こ、これは迷いに迷ってあきらめた、私の古アパートじゃないかぁ!
30,000円から25,000円に5千円の値下げ。しかも礼金もゼロに
この私の古アパート、家賃が月30,000円だったときから迷いに迷っていた。
未練タラタラだった。
こ、これは運命というやつか。
まるで私が、事務所家賃に苦しむのを待っていたかのようだ。
私に借りられるために、今まで空けて待っていてくれたのか。
これは見に行かねばなるまい。
待たせたな、私の古アパート。
今まで待っていてくれた恩に報いなければ、私は人として恥ずかしい。
その場で内覧の申し込み。
賃貸サイト上で、ポンポンポンと必要事項を入力して送信!
基本いくじなしで引っ込み思案の私も営業生活30年、いざとなったら素早い動きを見せる。
電話で内覧の予約完了。私はこのまま借りてしまうのだろうか
5分後に不動産屋さんから電話がかかってきた。
やたら早いぞ、「ひょっとしたら不人気物件だからですか?」とは口に出さずに日程交渉。
人付き合いの苦手な私なのだが、そこは営業ひと筋30年。
思いっきり、さわやかでまじめな初老男性のフリをした。
内覧の日程が決まった。
このチャンスを逃すわけにはいかない。
このブログのカテゴリーを変更したのも幸いしたのか
この内覧とは関係ない話だが、先日、このブログのカテゴリー名を一部変更した。
今の事務所に居続けるわけにはいかない、という思いからだ。
「今の事務所を借りた話」というカテゴリー名で、今の事務所のことを書いていた。
新しい事務所に移ったら、今の事務所は「今の」事務所じゃなくなってしまう。
だからカテゴリー名を「最初の事務所」に変更した。
これで、いつ新しい事務所に移っても大丈夫だ。
私は私で何かを感じ取っていたのかもしれない。
すべての事象が、新しい事務所へと向かっているようだ。