都心の「極小物件」が人気だそうですね。
たとえ狭くても、勤務地に近くて家賃の比較的安い物件が若者にウケている。
湯舟はなくて、シャワーのみ。
3畳一間だから、あまりに狭いけど、ロフトがあるから何とかなるらしい。
新築でキレイなのは当たり前、最新設備が揃っているからこれはこれで住み良いようだ。
トイレは当たり前に脱臭機能付きの温水洗浄便座。
部屋とトイレの仕切りはなくても洗濯物の乾燥機が付いている物件もあるから、私の若かった時代と物の優先順位がかなり違う気がするな。
昼は仕事で食事は外で済ます、部屋は寝に帰るだけだからこれでいい。
家ではネットかゲームをするだけ、友人とは外で会うからこれで十分。
なるほどなるほど、今どきだな。
私の事務所と似ているのかもな。
ひとりで過ごすし昼飯は食べない、日が暮れたら家に帰るから狭くていい。
仕事といってもネットをするだけ、お客さんなんて来ないから狭くて十分。
ほら、私の事務所が求めてるものと同じだ。
「一緒にするな!」って、怒られるかもな。
最初の事務所は6畳ワンルーム。仕方がないけど広すぎた
早期退職しようと心に決めて、独立開業したフリをするための事務所探しを始めた。
狭いワンルームマンションがいい。
「フリ」だからお客さんは来ないし、置くものもない。
狭くて安いところ、3畳あれば十分だけど4畳半でもまあ良しとしよう。
・・・ない。
どうやら国が平成3年に、住生活基本計画というものを決めたらしい。
その中に、「健康で文化的な住生活に必要な広さは、単身世帯では25平方メートル」とある。おかげで、狭いワンルームマンションは何かと規制がかかり、作りにくくなったらしい。
仕方がないので、たくさんあった6畳ワンルームマンションを借りた。
なかなかいい物件に巡り会えたけど、やっぱり広すぎたな。
狭い賃貸物件がないのなら、狭い部屋を事務所にする
「広すぎた」からでもないけど、今年の4月から新しい事務所に移った。
都心の「極小物件」にあこがれたけど、残念ながら私は都心に住んではいない。
狭い物件がないのなら、狭い部屋を事務所にすればいい。
古い2DK(2Kかな?)木造アパートの、キッチンを事務所にしている。
3畳くらいのキッチンだが、流し台やガス台があるから実質2畳くらいのスペースだ。
狭くて落ち着く。
すべての物に手が届く。
パソコンの前に座ったままで、蛇口をひねって手も洗える。
エアコンがよく効くせいか、電気代も安い。
都心の「極小物件」と違って、新しくもキレイでもないし、最新設備も何にもないけどね。
「だから、一緒にするな!」って、不動産屋さんからも怒られるかな。
独立開業した「フリ」をしようと考えている方には、おススメです!
そんな人、いないかな。