今朝、事務所に入るとまた留守録が入っていた。
「留守録」といっても電話の留守録ではない。
最近は固定電話を引かない人も多いから、留守録イコール留守番電話でもないのかな?
最新のセキュリティを誇る私の事務所の、カメラ付きのインターホンの留守録だ。
マンションのオートロックを住人に開けてもらうために、インターホンが付いている。
ひょっとしたら、今の世の中これが常識なのだろうか。
そうだとしたら、意気揚々とえらそうに説明している自分が少し恥ずかしい。
基本的に、だれも訪ねてこないはずの私の事務所。
少なくとも、仕事の依頼ではないはずだ。
最近静かだったのに、今回は結構しつこいような気がするな。
土日に昼間に3回、月木は夜に留守録を残す謎の訪問者
異変(?)に気付いたのは、月曜日の夕方のことだった。
週一バイトの帰り道、事務所に立ち寄ったときのこと。
カメラ付きインターホンの留守録ランプがピコピコ点滅していた。
久しぶりだな、と思って再生を終えてもまだピコピコしている。
まだあるのかと再生を続ける。
このあたりの操作は不慣れだ。
土曜日の昼間と夕方、それに日曜日にも来たようだ。
私はこのマンションを事務所に使っている。
土日は休みだから来ても無駄だ、と伝えたいような伝えたくないような。
平日はいない、土日もいない。それじゃあ夜は?ということか
火曜日に事務所に行くと、またピコピコしている。
月曜日の夜、8時前に来たのですね。
そんな時間まで私が残業するわけないだろう、って分かるわけないか。
水、木は何事もなく平和だったから、またしばらくは来ないのだろう。
と思っていたら、木曜日のまた夜8時前に来てたみたい。
訪問者の名誉のために言っておくが、彼はあえて留守録を残しているわけではない。
カメラ付きインターホンが勝手に撮影して、勝手に録画しているだけだ。
2月頭からたぶん同じ訪問者、あなたはいったいだれですか?
2月頭、事務所にいるときにインターホンが鳴って、居留守を使ってしまった。
その後も何回か来ていたようだが、たぶん同じ人。
マスクをして、いつもスマホをいじっているから顔はよく見えない。
もちろん年齢とかも分からない。
用事があるなら何かしゃべるとか、メモでも置いていって欲しいものだ。
この事務所を契約してすぐ、「NHKご不在連絡票」というものが入っていた。
「放送受信契約はちゃんと手続きしてね、確認できないときはまた来るよ」という内容だ。
残念ながらここは事務所だ、テレビはない。
まさか、「居住用マンションを事務所に使っていいのか、許さん!」とは言わないだろう。
NHKさんなら、また不在連絡票を置いてってくれそうなものだが違うのか?
ただのセールスにしては、ちょっとしつこい気がする。
胸に身分証をつけてるようだから、前の住人を訪ねてきたわけでもなかろう。
堂々と居留守を使う。インターホンとオートロックは必須だな
事務所にいるときに、またインターホンが鳴ったらどうしよう。
「何回も来ているのに、なんで出ないんだ!」って怒られるのもイヤだな。
よし、居留守を使おう。
オートロックだから、マンションの中までは入って来れまい。
入り口ですれ違っても、私が目的部屋のヤツとは気付けまい。
部屋のドアの前に立たれてピンポンを押されてしまったら、居留守は非常に使いにくい。
学生時代ひとり暮らしのとき、「お~い、いるんだろ。開けてよ~」と言われたことがある。
しかしこのまま、オートロックとカメラ付きインターホンに慣れてしまってはいけない。
将来の事務所の選択肢が、どんどん狭まっていくばかりだ。
オートロックのないところを事務所にするなら、ほとんど行かなくなってからだな。
ほとんど行かないのに事務所が必要なのかどうかは、考えないでおこう。