昨日はいい天気だった。
事務所への行き帰りには、11月というのに冬用コートを着込む寒さに弱い私だが、昼間はさすがにコートはいらない。
一日中事務所にこもっているのは体に良くない。
そこで、昼間少し歩くのを日課にしている私だ。
なんとなく、今の事務所と最後まで迷いに迷った、家から歩くと10分ちょっとかかる古アパートの昼の姿を見に行くことにした。
ちなみに以前書いた、図書館に向かう途中にある古アパートとは別のところ。
ややこしいので、こちらはこれから「図書館途中古アパート」と呼ぼう(二度と書くことはないと思うが)。
この最後まで迷いに迷った古アパートを見るのは、もう何度目だろうか。
朝の暗いうち、家からの時間を計ったついでに不審者さながらに建物内をウロウロ。
会社の帰りに遠回りして、胸ポケットに録画状態のスマホを差し込んで盗撮もどき。
1階のいつもシャッターが閉まった店舗が気になって、店名を記憶してネット検索。
10回では足りるまい。
たぶん私が実際足を運んだ回数No.1物件である。
内覧したら借りてしうかも。そんな想いを断ち切るために
最後まで迷った、というのはすでに半年前の話だ。
その古アパートが、まだ空室と知ったのはつい最近の話である。
私がメインに見ているサイト、ライフルホームズから物件が消えたのは、今の事務所を契約してすぐのことだったか。
あわてて朝の散歩で様子を見に行くと、玄関横に段ボール箱の束が置いてあって、「ああ、やっぱり決まったのか」と選ばなかった私が身勝手に落ち込んだものだ。
それがそれが、どういうことか。
ライフルホームズにはあいかわらず載っていないが、地元の不動産サイトでいまだに募集しているのを知った。
やっぱりいろんなサイトを、常に見ておく必要があるようだ。
あのときの判断は正しかったのか。事務所を決めた日を思い出す
あの日の判断を、私は正しかったと信じている。
世間体重視の私にとって、古アパートじゃ事務所じゃない。
事務所と呼ぶためには、ある程度のカッコカタチが必要だ。
鉄骨か鉄筋コンクリート造りに、フローリングじゃなきゃ。
そんなつまらない見栄のために、泣く泣くあきらめた私が借りるはずだった古アパート。
事務机を置ける板間とゴロ寝のできる畳部屋という理想の間取り。
古アパートにはめずらしい洋式トイレに、うれしい2階の角部屋。
家賃は安くはないけど予算ギリギリの3万円ポッキリという安さ。
いけない。
書いていて、やっぱり惜しくなってきた。
やっぱり、ない!
退職してヒマになったから、内覧を申し込もうと思っていた。
ネタにもなるし、実際に部屋の中を見てみたいと思っていた。
思っていたより今イチならばあきらめもつくが、そこは私だ。
気に入ってしまうに違いない。
断り切れず、借りてしまうかもしれない。
借りるだけ借りて、今の事務所とどちらがいいか比べてみようか。
寝る前、たまに、こんなバカな事とか考えたりした。
1円たりとも稼いでいない個人事業主もどきに、そんな余裕はない。
何度訪れても同じ。とても事務所に見えないただの古アパート
前置きがやたら長くなってしまったが、そういうことで想いを断ち切るために、昨日は足を運んだ。
やっぱり寂しい住宅街の、古い古アパート。
ここを事務所は、ない!
幸か不幸か、今のワンルームマンション事務所がだんだん気に入ってきた。
しばらくは、このまま過ごす。
稼ぐことが出来てから考える。
だから今は、考えるな、私!
それでもやっぱり気になる。
半年たっても入居者が決まらないのは、何か理由があるのだろうか。
いい部屋だと思ってるのは、ひょっとして私だけ?
未練たらたらです。
(追記:まだまだつづきます↓)