夏は涼しく快適だった私の事務所、それは半年前に借りた木造古アパート。
家賃の値上げも無事拒否できたことだし、これからも長々とここで過ごすつもりだ。
よろしく頼むね、古アパートさん!
ん?、夏は涼しい・・・?
そう、たしかに夏は涼しくて快適だった。
その理由(わけ)は、圧倒的なすきま風。
日当たりの悪さも一役買っているだろう。
しかし頭の片隅に、やがて訪れる冬への不安はあった。
その不安が、まだ10月初めというこの時期に、形となって私に襲い掛かって来るとは。
さすがに寒いぞ古アパート。私の暖房機器はどこにある?
先週の途中から、全国的に寒くなってきた。
夏は終わったけど、秋にならずにいきなり冬になったようだ。
・・・どうしたんだ、寒いぞ古アパート。
日本古来の木造住宅、冬は暖かいんじゃなかったのか。
換気のために、窓を開けてる私が悪いのか。
たとえ閉めても、すきま風があるから一緒だろう?
あまりの寒さに、日課の昼寝をしてたら風邪を引きかけたじゃないか。
何とかしなきゃだな。
昨年の冬、ワンルームマンション事務所で私の心の友だったエアコン暖房は、もうない。
何か、暖房器具がいるぞ。
久しぶりに、事務所の備品を購入しなければならないようだ。
買い物は楽しい。新しい物が増えることは、うれしいものだな
冬に備えて何か買わなきゃな。
面倒くさいな。
お金がもったいないな・・・。
なんてブツブツ言いながら、実は少しワクワクしてしまっている。
ムダ遣いはキライだし、要らないものを買うのはもっと嫌いだ。
今さら欲しいものは別にないし、必要なものは大体揃っている。
だから、こうやって買わなきゃいけないものが出てくるとウキウキしてしまう。
事務所の備品としては、掃除機以来の買い物だ。
まずは情報収集、先日の3連休はアマゾンとメーカーホームページを行ったり来たりしてた。
ファンヒーターかホットカーペットか。それとも電気毛布か…
事務所の暖房とするならば、基本はファンヒーターで部屋全体を温めるべきだろう。
電気ストーブではダメだ、ここは「ファンヒーター」だ。
どう違うのかはよく分かっていないが、事務所に「電気ストーブ」という言葉は似合わない。
感じ方に個人差はあるだろうが、こういうつまらないことにこだわるのが私だ。
しかしファンヒーターだけで、すきま風に対抗できるだろうか。
直接身体を温めるなら、私の好きなホットカーペットが良かろう。
私は長年、自宅の暖房はホットカーペットだけで過ごしている。
でもそれなら、昨年買ったホットマットで良くないかい?
ホットマットで足元を温めて、上半身が寒いなら電気毛布をかぶるのはどうだい?
ひざかけや、ローブ代わりになる電気毛布もあるぞ。
すきま風の吹き込む古アパートで、毛布にくるまって寒さをしのぐ・・・か。
事務所で個人事業を営むカッコいい姿には見えないところが難点だな。
とりあえず今週、ホットマットに座って昨年買った毛布を羽織って考えるとしよう。
今日はまだましだけど、このままでは冬を乗り切れないな。