昨日の昼過ぎ、私の事務所のインターホンが突然、けたたましい音で鳴り響いた。
あまりに大きい音で、ビクッとなった。
この事務所(ワンルームマンション)で過ごして3か月ちょっと、初めて聞いた。
あわててインターホンに駆け寄る。
カメラ付きの最新(?)モデルだ。
見知らぬおじさんが映っているぞ。
まさか仕事の依頼か・・・それだけは絶対ない。
たぶん勧誘かセールスの類だろう。
胸に、身分証らしきものが見える。
ここで「応答」と書かれたボタンを押せば、このおじさんと話ができるんだな。
などと考えながらも、ボタンを押す私ではない。
おじさんはスマホをいじっていた。
「こんにちは~、○○ですけど~」とか何でもいいから何かしゃべってよ、という願いもむなしくプツリと画面は消えた。
そのあと、とても小さな音でインターホンの音が聞こえた。
音の大きさからして、となりの部屋で鳴っているのだろう。
たぶん勧誘かセールスの類だろう、という私の推理は確信に変わった。
こちらからだけ見る申し訳なさと、居留守が使える安心感
時刻はたぶん、1時過ぎぐらいだったと記憶している。
寒かったので外出せず、買い置きのカップ麺を食べて終わってすぐのことだった。
ちなみに食べたのは、旨み芳醇 函館塩 138円(税込149円)。
買い置きがなくなってしまったから、また買いに行かなくては。
カップ麺の話はどうでもいいな。
カメラ付きのインターホン越しに、来客を見るのは初めてだった。
ちょっぴり申し訳ない気持ちもあったが、向こうには用事があっても私にはない。
堂々と居留守を使わせてもらおう。
なるほど、これは便利なものだ。
オートロックにカメラ付きインターホン、最新設備に慣れたらもう元には戻れない。
私の「古アパートで安い事務所構想」は、どんどんしぼんでいく。
留守録だけが残った。この留守録、音も記録するのだろうか
このカメラ付きインターホンには、驚きの機能がある。
何と留守録機能だ。
ひょっとしたら今の時代、当たり前なのかもしれないが私は驚いた。
昨年の7月から契約して、4か月間放ったらかしだったから何度か留守録が入っていた。
11月からは事務所として使っているが、土日祝に加え月曜日もいないし昼間しかいない。
その間も、何度か留守録は入っていた。
留守録を再生すると、映像は動くのだが音がない。
向こうがしゃべらないだけなのだろうか。
私の家はインターホンが付いていないので、ドアの前で声を上げてくれる。
「荷物お持ちしました~」とか、「すいませ~ん、○○ですけど~」とか。
インターホンの前では、応答がない限り話さないことが令和の常識なのか。
事務所のインターホンが壊れてないことを願うが、私に確かめる術はない。
私の未来の事務所には、カメラ付きインターホンはあるだろうか
しかし、昨日の居留守は安心だった。
部屋に居ながら相手の顔が見える。
物音を立てても相手に聞こえない(←よね?)。
相手が立ち去るのを、ただひたすら待つだけだ。
忍び足で玄関扉に近づき、のぞき窓から様子をうかがいながら、しまったテレビがつけっぱなしだ聞こえてるかな?なんてドキドキ居留守を使っていた昭和スタイルとはえらい違いだ。
私の未来の事務所には、カメラ付きインターホンは付いているだろうか。
今の事務所を借り続けるだけの稼ぎがあれば、悩まなくても済むのにな。