今年の確定申告、5,000円追加納付となったショックで途中で投げ出してから早三日。
来年からは、青色申告となる私。
最後の還付申告でこの仕打ちか。
理由が分かって理解したものの、なんとなく納得できない。
ちょっとイヤになってきたから、このまま放っておこうか。
税金の納付だけなら、過去にやったことはある。
保険金の満期を迎えたときだったっけ。
QRコードをコンビニに持って行って、納付書を出力して払えばいい。
それほどの手間ではない。
でも、なんか悔しい気がする。
そんな私の元に開業届の控えが届いた。
この、一通の郵便物が私に火をつけた。
個人事業主たる者、あきらめたらそこで試合終了ですよ
実を言うと、申告書作成を中断してすぐに動き始めていた。
開業届の控えは関係ないのだが、気合が入ったのは確かだ。
何をしていたかというと、市販薬を購入したレシートをかき集めていた。
毎年のように医療費控除を利用している私だが、市販薬はだいたい無視。
面倒だし、医者の領収書だけで軽く10万円は超えるからそれだけでいい。
基本的にケチな私だが、それ以上に面倒くさがりなところが弱点だ。
そんな私も今年からは個人事業主。
個人事業主たる者、経費にはシビアでなくてはいけない。
そういえば、アマゾンでも治療薬を購入したぞ。
アマゾンのサイトへ行くと、ほう、今からでも領収書が印刷できるとはさすがだ。
行ったことさえ忘れてた医者の領収書もでてきた。
そんなこんなで、医療費が大きく増えた気がする。
さっそく入力。
計算結果確認: 納付する金額は、 1,600 円 です。
もう少しだ。何とかならないか。私は医療費控除の鬼となる
すごいぞでかいぞ医療費控除。
希望の光が差し込んだようだ。
ここまで来たら、なんとかしたい。
もう少しだ。
何かないかと、国税庁のホームページあたりを読みあさる。
・・・通院のための公共交通機関、これだ!
少しでも痛くなさそうな医者を探していたから、電車やバスで通っていた。
交通費も控除対象なのは知ってはいたが、面倒だからこれも無視していた。
領収書もないから、ごまかしてるようで遠慮していた。
小心者の、私ならではの理由で医療費控除しなかった。
しかし個人事業主たる者、そんなことは言っていられない。
わたしは、わたしは・・・医療費控除の鬼となる!
計算結果確認: 還付される金額は、 683 円 です。
有終の美は飾れたけれど。あまりに雑で無頓着なのが恥ずかしい
来年からは青色申告をする私、最後の還付申告も無事、還付されることになった。
5,000円の納付で、「最後の最後にこの仕打ちか~」と泣いた自分が恥ずかしい。
最初からきっちりやっておけば、何の問題もなかった話だ。
今回は「追加で税金を納めろ」と言われてあせってがんばったが、ふつうに還付だったらそのまま申告していただろう。
分かってはいたが、細かいところで私は雑だ。
私は今、節約からは遠いところにいる。
この電子マネーの時代に、現金払い。
各種のポイントとかには興味はない。
お得情報や節約テクニックにも疎い。
逆に言えば、私は無駄遣いも多い。
節約できる余地は、たくさんある。
これが83歳で所持金がつきることが分かっても、わりと平気でいられる原動力でもある。
(勘違いでないことを祈ってるが。)
節約だけで、私の「100歳安心プラン」が再構築できるかも。
でも、それでは事業への意欲がまた一歩後退するじゃないか。
そんなくだらないことを考えながら、また自販機で買ったペットボトルのお茶を飲む。