昨日はいつもの週一バイトに行ってきました。
57歳で早期退職したはずだけど、あれからもう1年半。
退職とはならず、テレワークのフリをした短時間正社員をいまだに続けています。
これが甘いワナだったのか、蜘蛛の糸だったのかは今はまだ分からない。
お世話になったから仕方なくでもあるし、ラッキー!と思ったのかもしれない。
フルタイムで働くストレスを感じることもなく、いくばくかの給料をもらいながら社会保険料と住民税を払ってもらえることには感謝感謝だ・・・と思う。
資産運用もそれなりに順調で、思いのほか、なかなかのんびり毎日を過ごせている。
冒険する勇気はないけど、まじめに頑張る忍耐力もない
私はそもそも、基本的にはヘタレだ。
石橋を叩いても渡らない、慎重な性格といえば聞こえがいいからこちらにしておこうか。
地元のアルバイト情報を見ながら、貧乏セミリタイアも考えたけど実行には移せなかった。
だからといって安定志向の慎重派、ではまったくない。
ここまでガマンしたのだから、定年まであと3年、がんばればがんばれた。
定年まで勤めあげれば、もう少し余裕のある老後とそれなりの世間体を手に入れたはずだ。
定年まで働くのが当たり前? それならいいアイディアがある
会社に仲の良い先輩がいた。
仕事はできるが歯に衣着せぬ性格のためか、組織では孤立していた。
理不尽とも思える待遇を受けていた。
彼は地元の一人っ子、両親が亡くなり土地や遺産をそれなりに相続した。
さっさと会社辞めたらいいのに、と思っていたし、口にもした。
「定年前に辞めたら、リストラされたみたいでカッコ悪いじゃないか。」
それが彼の口癖だった。
ふ~ん、なるほどね。
そういえば、私の親戚もお堅い職業の人が多かった。
みんながみんな、定年までキッチリ勤めあげていたな。
私の周りでは、定年まで勤めることが当たり前なんだな。
そんな私が絞り出したアイディアが、「早期退職して独立開業したフリをする」ことだった。
独立開業したフリをして2年目の春。なかなか正解だったかもな
独立開業したフリをして、二度目の春を迎えた。
大丈夫だとは思っていたけど、実際なかなか快適だ。
平日に週一バイト先から連絡があることも、ほとんどなくなった。
この秋で完全に退社するけど、生活は少しも変わらないだろう。
最近はサボりがちだけど、平日にはスーツを着て、自分で借りた事務所に通ってもいる。
家を出る時間は遅いし、帰りも早いけど、ご近所さんには働いているように見えるだろう。
町内会の役員とかを頼まれることもないしね。
面倒なお誘いがあっても、「仕事の都合がつかなくて」で逃げられるな。